アラミド繊維

アラミド繊維は、一般的に高強力、耐熱性 寸法安定性、耐薬品性などの特性を持つ高機能繊維のひとつで、パラ系とメタ系の2種類に大別されます。

パラ系アラミド繊維は、特に強度、防弾・防刃性などに優れ、防弾チョッキ、自動車のブレーキパッドなどの摩擦材(アスベスト代替)やタイヤの補強材、光ファイバーの補強材などに主に使われています。

アラミド繊維の歴史は、アメリカのデュポン社のFloryらによる低温溶液重合法の開発(1951年)、Morganらによる芳香族ポリアミド系低温溶液重合法の開発(1953年)が始まりです。

1967年にDu Pont社(デュポン社)で”ノーメックス”(メタ系アラミド)が生産開始されました。

1968年にS.W.Kworekがパラ系アラミドの製品化に成功。

1971年、Du Pont社が”ケブラー”(パラ系アラミド)を上市。

日本では、 帝人が1971年に独自に開発した界面重合法で “ コーネックス ” (メタ系アラミド)の生産を始めました。

アラミド繊維も” ポリアミド系 ”ですが、ナイロンの 化学構造 が” 脂肪族ポリアミド ”に対し、アラミド繊維の化学構造は、すべて”芳香族ポリアミド”であるため、ナイロンと区別されています。

有機繊維のなかでも、高度な難燃性能をもっていて、有毒ガスや煙の発生が少ないのが特徴です。

メタ系アラミド繊維はポリエステルなどの汎用繊維と同等の強度をもち、熱分解点が400℃以上と高い耐熱性があり、500℃前後で熱分解します。また、空気中では燃えず自己消火性をもつとともに、熱溶融性もなく、燃焼ガスの毒性も少ないなど、極めて優れた難燃性繊維です。

パラ系アラミド繊維は剛直な分子構造(直鎖状に配列)のため、メタ系アラミド繊維に比べ、強度、弾性率などの力学的性質で優れています。

【特長】

超高強度で耐摩耗性が非常によい
高温・耐薬品性にすぐれている
    さまざまな場所で使用することが出来る

紫外線に弱い
    屋外では、樹脂などで被覆しないと劣化して強度が落ちる。
染色が難しい
    染色性に問題があり、衣料用途には適しません。
アルカリ性条件下、または塩素にさらされると分解する

【用途】
コンベアベルト、伝導ベルト、アスベスト代替
強化プラスチック(FRP)として航空機の補強材や耐震補強など建築・土木の建材等として強度の必要な場所で使用されております。
軍事関連、スポーツ用品、特殊用途の軍手など耐久性が必要な場所で使用されています。
アラミド系繊維は染色に課題があるため、一般衣料用としてはほとんど使用されません。
ラジアルタイヤのタイヤコード
光ファイバーケーブルのシース線 (テンションメンバー)
防弾チョッキ ・防刃ベスト、安全手袋、
ヘルメット、耐火服
強度を必要とする芯入り組紐(テニス・バレーボール用のネットの芯材) など

 

商標としては、コーネックス、テクノーラ、トワロン、ケブラーなどがあります。

 

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