インゴム(ウエストゴム)の実用的条件(衣料用の平ゴム)

現在、衣料には非常に多くの平ゴムが使われています。

しかし、その衣料にどのような平ゴムを使えば良いかをきちんと検討した後に、平ゴムを採用するという経過【「実用的条件」の確認】をたどっていないで、メーカーの持つ定番の中で幅だけを選んで平ゴムの採用が非常に多く感じられます。

衣料での平ゴム選定は、どのような製品に、どのような生地に、どのような場所に使用するか?を確認してから平ゴムを選ぶべきです。

 そこで、衣料を企画するときに、どのような点に気をつけて平ゴムを決定すべきか?をまとめてみました。

 

、中折れ防止 (ねじれ防止)

 現在、衣料のボトムスのウエストゴム(腰ゴム)が多くの製品に使用されているが、その使用方法の多くが筒状の中に平ゴムを通して使うという方法を取っている。

その場合、企画の第一歩が【中折れしにくい平ゴムの使用】を基本として考えなければいけないものを、そのほとんどがこの第一歩を通り越して「幅・伸び・パワー等」の物性的な事から検討をして決定している。

そのため、生地やデザイン、ウエストゴムの肉厚等に非常にこだわった商品で、「ウエストゴムの中折れ」でクレームとなる製品も出ている。

【インゴムの基本】
筒状企画での腰ゴムの基本的なルール = 中折れしにくい平ゴムの選定  

 ★市場の実態    【ニードル織機で生産された平ゴムが主流となっている】

 「スダレ織ゴム」は、スポーツ・学販用ウエストゴム(腰ゴム)として一番多く使用されている平ゴムで、この製法で作られた平ゴムの特色は「中折れしにくい組織の平ゴム」が出来ることにある。

 ところが、現実的にはコストの関係で、「中折れ防止」の機能をまったく持っていない、織組織が「柄出し」のように使われた見た目だけのスダレゴムが多く使用されている。

(中折れ防止を意図した「スダレゴム」を作るには、糸の選定ともっと打ち込みを多くした組織にしなくてはこの機能を持つ平ゴムは作れない。)

 その他の衣料のウエスト用では、コストの更に厳しい商品に「テトロン上タック」「テトロンタック」「テトロンセパレート」も多く使用されており、この製法の平ゴムでは、ほとんどの商品が「中折れ」する危険を持っている。

 気谷規格「3シリーズ」の平ゴムは、特に「中折れ防止」を意識した企画で、

1、RDXシリーズ 平成10年(1998年)

2、RCシリーズ 平成4年(1992年)

3、LYシリーズ 平成10年(1998年)

に開発・商品化してから10年以上経つが、「中折れ」での問題発生は皆無である。 

 

Ⅱ、速乾性

 従来のウエストゴム(腰ゴム)の製法は、「織ゴム」がほとんどのため、速乾性を追求するためには、特殊な糸を使わないとこの機能をアピールすることが出来なかった。

ところが、弊社規格の「3シリーズ」は、「編ゴム」のため組織的に乾燥性が織ゴムより非常に良い結果が出ている。

「例」 吸汗速乾性の糸「テクノファイン」を使ったテトロンタック30mm【織ゴム】と「RC-30mm」【編ゴム】の乾燥試験をしたが、乾燥速度はほとんど変わらなかった。

 気谷規格「3シリーズ」の平ゴムは、特に「乾燥性」を考えて企画をした商品で、製造方法が【ラッセル機で生産した・100%編ゴムの商品です。

 

Ⅲ、着用感・使用感

 そのウェアーを着る人が、きつく感じない平ゴムを使うべきである。そのためには、製品を企画する段階で角サイズのリングの大きさ、その時のパワーを設定し、その条件に合った平ゴムを決定すべきである。

 具体的には、選定対象になる平ゴムの「10%~30%」の間の「往時」と「復時」の伸張荷重を計り、その衣料に合ったパワーかどうかを検討し決定する。(着用時の平ゴムの収縮範囲)

 伸張荷重「10%~30%」の間のパワーの変動率の少ない平ゴムが良い判断する。
(測定したパワーのグラフが出来るだけフラットに描かれる平ゴムが良い)       

その理由は、消費者が1サイズの商品を購入しても最適の規格に当たる場合は少なく、選択したサイズを痩せ気味の人、又は太り気味の人が着用してもパワーの変動が少ないほうが着用感が変わらず、製品の購入者の満足度が高くなり、また生産者側にも汎用性が広くなるためサイズの規格数がしぼられる。

また、測定時のパワーの大きさは、「往時のパワー」>「復時のパワー」となりますが、「往時-復時」の差は出来るだけ小さい平ゴムの方が良いと感じられる。

これは 、衣料を着用して座っている時や寝ている時のようにリラックスしている時には、ウエストには、「復時」の力がかかっており、屈んだ時のようにお腹に力がかかった時には「往時」の力が作用する。

そのため、「復時」より大きく差のある「往時」のパワーの平ゴムは、お腹に食い込んだ感じがして「着用感」が非常に悪く感じられる。

着用感の良い平ゴムを選ぶ時は、「往時」と「復時」のパワーの差が出来るだけ少なく、尚且つ「10%~30%」の間のパワーの変動率の少ない平ゴムを選定するのが理想的である。      

また、この間の張力が仮に同じ平ゴムが選定対象になった場合、その平ゴムの「伸び率」が大きいほうが必ず試着試験で選定されているということも重要であると考える。

 着用感は、間違いなしに「伸び率」の大きい平ゴムの方が良い各社様の数々の試着試験の結果で実証されている。

気谷規格「3シリーズ」の平ゴムは、

1、「伸び率=2.5倍以上」の規格で伸びが良い

2、「パワー曲線」(S-Sカーブ)は、非常にフラットな曲線を描く

3、「往時」「復時」のグラフラインの幅も小さい

S-Sカーブを描く、非常に「着用感重視」の平ゴムである。

 

 

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