合成繊維糸のインタレース加工について

ウーリー加工を施した合成繊維の糸(特にポリエステル長繊維糸)では、インタレース加工をする場合があります。

インタレース加工とは、ウーリー加工をした糸を巻き取りする際に進行方向と垂直方向より高圧の空気(エアー)を周期的に吹きつけることにより、糸のフィラメント同士を交絡させて周期的に節のように細く固めた糸です。

インタレース加工により、ウーリー加工糸は1cmごとに太さが半分以下に細くなっている「連続したウインナーソーセージ」のような状態になって見えます。

 

ウーリー加工をしただけの糸は、織機では、緯糸としては使用できても、経糸(たていと)としては使用できません。

それは、綜絖(そうこう:ヘルド)を通過してフィラメント切れ等を起こし、毛羽が立った場合、綜絖枠の上下運動によって糸同士が擦れ合い毛羽がさらに絡み合い織物にならなくなってしまいます。(製織不能となる可能性が大です。)

そのため撚糸加工などをするのですが、工程数も多く(撚糸、熱セット加工など)コストも時間もかかります。

 

インタレース加工糸は、緯糸だけでなく、経糸にも使用可能で、紡糸・仮撚工場などで連続加工で低コストで効率的に加工が可能なため多く普及しています。

 

インタレース加工は、織物や編物生地を精練・染色加工をすると交絡が外れるのでノンインタレースの生地との差異は分かりません。

 

糸の表記例(ポリエステル糸)

SD167T/2-48F-SZ-I

セミダル 167デシテックスの双糸 48フィラメント S撚りとZ撚りの合糸 インタレース有り

(SD:セミダル 糸のカラー やや光沢のある生成色)

167デシテックスの単糸の中に48フィラメントあるので、1本のフィラメントの太さは、約3.5デシテックスですね。

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