レーヨン繊維

レーヨン(rayon)は、世界で最初に作られた化学繊維です。

セルロース系再生繊維のうち、天然の木材パルプからなるビスコース繊維をレーヨンといいます。

広義には、キュプラやリヨセルを含めてセルロース系再生繊維すべてをレーヨンと呼ぶこともあります。

絹に似せて作った再生繊維で、人絹(じんけん;人造絹糸)と昔は呼ばれていました。

テープルァイバーは、一般的には略してスフと呼ばれます(短繊維))
(成分は、綿や麻と同じセルロース(繊維素)で構成されていますので、土中で自然に分解され土に還るエコロジー繊維です)

1884年にフランスのシャルドンネ伯が、硝酸セルロースを作ったのが始まりです。

ただ、硝酸セルロースは、燃えやすい危険なものでした。

イギリスのC.F.Cross,E.J.Bevanらは、ビスコース製造法(1892年特許出願)、ビスコース法人造絹糸製造法(1898年特許出願)を発明した。

それに基づいて、1903~04年にかけて、イギリスのコートルズ社(Courtaulds社)やドイツのGlanzstoff社からビスコース法によるレーヨンが工業生産されました。

木材パルプやコットンリンターなどのセルロース部分を水酸化ナトリウムなどでアルカリ処理して、ビスコースにして、凝固液の中に押し出して紡糸します。(湿式紡糸)

凝固液に紡糸された糸は、外側は、凝固液により急速に凝固が進み、内側はゆっくりと進むため、表面層(スキン)と内層(コア)では構造が異なり、物性・染色性が違います。

レーヨンは、独特の光沢のあるのが特長で、キュプラ(商標;ベンベルグ)もレーヨンの仲間(銅アンモニアレーヨンの一種)です。

特長

吸湿性・放湿性がある(化学繊維の中では最も大きく、綿よりも優れている)
独特の光沢感があり、ソフトな風合いでドレープ性にも優れている
熱軟化・熱溶融しない
燃やしても有害物質の発生がほとんどない
摩擦に強い
よく染まる(直接染料・反応染料によく染まり、深みのある鮮明色が得られる)
制電性に優れている(摩擦制電性は、綿の1/3、ナイロン、ポリエステルの1/10で、帯電しても静電気が早く逃げる)
擦れると白色化しやすい
水で縮みやすく、シワになりやすい(膨潤収縮)
水濡れに弱い(強度が三分の一に低下する)

用途

衣料用(ブラウス、婦人・子供服地、和装小物、高級な裏地、婦人肌着)
インテリア・寝装用(カーテン・椅子張り、壁紙、襖紙、寝具)
衣料副資材・産業用(組ひも・丸ゴム・平ゴム・織ゴム・コールゴム・平ゴムベルト等、レザー基布、粘着テープ基布)
その他(ウェットテッシュ、ワイパー、化粧用パフ、フェイスマスク、包装紙、手芸糸、風呂敷、パップ剤基布、防草剤)
レーヨンの記事(ウィキペディア)は、こちら ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%B3

 

 

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