「ゴムひも」とは?

「ゴムひも」とは、おもに天然ゴムやポリウレタン弾性糸を芯に入れ、その回りをポリエステルやナイロン、レーヨン、PPなどの糸で織ったり、編んだり、組んだりして作った伸縮性のあるテープやひも状のものを総称したものです。

業界的にはもう少し細かく分類されていて「ゴムひも」とは、製紐機(せいちゅうき)を使い、何本かの天然ゴムやポリウレタン弾性糸の回りを側糸(ポリエステル・ナイロン・レーヨンなど)で交差しながら組んで作った平ゴムや丸ゴムを指すことが多いです。

製品の組織で言うと…

 コールゴムや丸ゴムは、組み組織 ➡ 「ゴムひも」ということが多いです。

 織ゴムは、織り組織 ➡ 「織ゴム・織ひも」

 編みゴムは、たてあみ組織 ➡ 「編みゴム」と呼んでいます。

製紐機のイメージ
コールゴム(ゴムひも)の構造

ゴムひも(コールゴム)の規格

一般的な製紐機で作るゴムひも(コールゴム)は、4コール、6コール、8コール、10コール、12コール、16コールがあります。

「コール」とは使用しているゴム糸の本数です。4コール=4本、6コール=6本、8コール=8本…となり、巾のサイズ(ミリ数)ではありませんのでご注意ください。

天然ゴム使用 ソフトゴム
ライクラカラーゴム

同じ4コール(ゴム糸が4本)でも、ソフトゴム4コール・強力ゴム4コールなど、使用しているゴム糸や原糸の太さを変えることにより、強さを変えることができます。これにより、製品の巾が変わってきますのでご注意ください。

また、製紐機で作ることができるのは、平ゴム(コールゴム)だけではなく、丸ゴムや組みひも・マスクゴムなどの断面の丸い製品も作ることができます。

カラー丸ゴム(S)1.3φ
カラーコード 5.0φ
カラーマスクゴム 2.5φ

ゴムひも(コールゴム)の特徴

ゴムひも(コールゴム)の組織は、糸が「W型」にジグザグに組んでいるので、平ゴムを引っ張った時には巾が狭くなります。縮めば元に戻ります。織ゴムや編みゴムは引っ張っても幅のサイズは変わりません。

➡コールゴムの糸は、W型にジグザグに組まれています。(写真の青い糸)

➡コールゴムは、引っ張ると製品の巾が狭くなります。(青い糸が直線に近くなります)

ゴムひも(コールゴム)は、製紐機で作りますが小ロット対応が容易です。織ゴムや編みゴムと違い使用する糸本数(打込み本数)が少なく、整経等の作業工程もないので試作や少量発注を短納期で対応できます。

ゴムひも(コールゴム)は、織ゴムや編みゴムに比べ巾の狭い厚みの薄い平ゴムを作ることができます。具体的には巾は3mm~15mm、厚みは、0.8mm~1.0mmくらいの製品を作ることができます。織ゴム・編みゴムは10mm~80mmのサイズを得意としています。コールゴムは伸び率も3.5倍~最大4.0倍程度まで出すことができます。

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