ゴムひも用「天然ゴム」とは?

私たちの業界で使用しているゴム糸(弾性糸)は、大きく分けて、「天然ゴム」・「ポリウレタン」・「合成ゴム」があります。

天然ゴムは名前のとおり、ゴムの木から取れる樹液を加工して出来るものです。身近な、“輪ゴム”も天然ゴムですが、そのままの成分で作っているので耐久性も悪く時間が経つと切れてしまいます。

ニッソーの使っているゴム糸は、タイランドの「ロンデックス社製」でゴムの樹液の他に特殊な薬品等を加えている「SSDX」と「LKX」は耐久性があり長持ちします。また、合成ゴムと天然ゴムをミックスして作っている高品質ゴム糸「NDX」もあります。

箱詰めされたゴム糸
シート状になっているゴム糸

シート状になっているものを「元番」と呼び、必要なコール数に分線して使用します。8コールなら8本、10コールなら10本に分けます。

シート状のゴム糸を分線します
製紐機にセットしてゴムひもを作ります

また、天然ゴムの断面の形は、「丸ゴム」と「角ゴム」があります。

丸ゴムは、練った原材料を丸い口のノズルから押し出して作ります。これに対し、角ゴムは練った原材料を一定の厚みに伸ばしてから、スリッターでカットしていきます。製造方法の違いにより断面が丸いものと四角いものができます。

「ロンデックス社」の糸ゴムは丸ゴムになります。

天然ゴムの太さ(番手)について

天然ゴムは、通常太さを表すのに“番手”(ばんて)で表示をします。それでは、天然ゴムの番手(太さ)とはどのようなものなのでしょうか?

天然ゴムの番手は、1インチ(約25.4mm)を何等分するかで決まります。例えば、40番手の場合は、

 25.4mm÷40番手=0.635mm(直径の目安が0.635mmになります)

番手の数値が小さいほど、太いゴム糸になります。ただし、天然ゴムは弾力性があり、伸縮性もあるので±3%程度の誤差がありますのでご了承ください。

また、角ゴムは1辺の長さ、丸ゴムは直径の長さになるので、断面積は角ゴムのほうが大きくなり、同じ番手の時は角ゴムのパワーが強くなります。角ゴムを丸ゴムに変更する時は4番手くらい上げればほぼ同じ強さになります。

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