ゴムの品質とは何でしょうか? その2:着用感
衣料用のゴムについて、”ゴムの品質”で大切なことは、「耐久性」と「着用感」だと考えています。
前述で「耐久性」について説明をしましたが、ゴムの品質でもう一つ重要なことは、「着用感」だと考えています。例えば、これまで下記のようなことはなかったでしょうか?
1.下着をはいた時にウエストのゴムが強すぎて腰に食い込んで痛い。
2.まだ新しい下着なのに、ウエストのゴムが緩くて下がってしまう。
3.なんとなく気持ちがいいので、つい同じ下着ばかりはいてしまう。
4.新しい下着なのに、つい敬遠してはかない下着がある。
5.意識なく同じブランドの下着を買ってしまう。
このような状況は、知らないうちに着用感を意識しているからだと思います。もちろん、ゴムだけの問題ではなく、デザインや素材、縫製の仕方などいろいろな要素はあると思いますが、ゴムの要素もとても大切です。
それでは、ゴムの「着用感」とはどのようにチェックすればよいのでしょうか?
試験方法としては、「各伸長時のパワー試験」があります。この試験はゴムを少しずつ引っ張っていき、10%伸長時(1.1倍時)20%伸長時(1.2倍時)30%伸長時(1.3倍時)~最大伸長時の80%程度まで(製品によります)の各伸長荷重(戻ろうとする力)と、同じく収縮時の伸長荷重を測定するものです。
このような試験は、下記の公共の試験機関で検査することができます。
繊維製品品質技術センター、カケンテストセンター、メンケン品質検査協会などがあります。試験内容、必要な項目等は各検査機関にお問い合わせください。
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