「昇華プリント」という印刷方法をご存知でしょうか?
正確には「昇華転写印刷」と言い、昇華インクという特殊なインクで転写紙にプリントしたいデザインを印刷。
それを生地に高温と圧力で密着させて、熱で気化したインクを生地の繊維に染み込ませてデザインを転写させる印刷方法です。
昇華プリントのメリット
- 画像データをそのまま転写できるので、細かいデザインや色合いを再現できる
- 発色がいい
- 生地とインクの一体感があり、インクがべったりと生地に乗っているような違和感がなく、インクが剥がれたりひび割れたりすることがない
- 画像データがあれば小ロットの生産や追加発注にも対応できる
などの点が挙げられます。
昇華プリントのデメリット
- 印刷できる生地がポリエステル素材に限られる
- 白地や淡色の生地に印刷する場合はきれいに発色するが、黒字や茶色・紺色などの濃色の生地には色が沈んでしまう
- ゴールドやシルバーなどの光沢のある色の再現ができない
- 高温でのアイロンがけは、インクが再び気化して色落ちや色移りにつながるので向いていない
などの点が挙げられます。
昇華プリントを使った腕章ができるまでの流れ
昇華プリントはTシャツやユニフォーム、エコバッグなど様々なものに使用されますが、弊社では主に腕章のオーダープリントに昇華プリントを使用しています。
では、昇華プリントによる腕章ができるまでの流れをご紹介します。
ここでは、弊社の社員がイベントなどで使用するスタッフ腕章を例に見ていきます。
①グラフィックソフトなどで生地にプリントしたいデザインを作成します。
弊社ではAdobe Illustratorを使用しています。
②専用のプリンターで転写紙に印刷します。
③印刷した転写紙を1枚ずつ裁断機で切り離します。
④プレス機に腕章の本体となる平ゴムの原反をセットし、その上に転写紙の印刷面を下向きに置いて、195℃・30秒でプレスします。
必要な枚数分、原反になるべく隙間なく連続してプレスします。
⑤プレスしてプリントした生地を超音波カッターでカットします。
腕章に反射シートなどを貼りたい場合、
カットが終わった後に反射シートをプレスして圧着します。
⑥腕章に面ファスナーとコールゴムを縫い付けて完成です。
弊社では、イベントのスタッフ用やスポーツ競技のキャプテンマーク、
建設現場等の作業員用など、様々な用途の腕章の製作を承っております。
ご要望がございましたら是非弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。
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