私たちが生地の裁断をするに辺り、CAD/CAMといった自動裁断システムでは無く、人力による裁断を行なっております。
裁断の一例をご紹介します
今回はこちらの子供のワンピースの裁断を行った場合(必要着数5着と設定)の流れについてご説明いたします。
![このワンピースが仕上がりイメージ](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7451-1024x768.jpg)
子供のワンピースを作る為に必要な型紙
![ワンピースの型紙](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7452-1024x768.jpg)
前身頃×1
後ろ身頃×1
袖×2
前スカート×1
後ろスカート×1
バイアス布×2
裁断の流れ
では以上の型紙を使って裁断の流れを簡単にご説明いたします。
①まずはこれらのパーツをマス目の入った紙に型入れをします。
※物によってそれぞれ用尺(必要な生地の長さ)が決まっていますのでそこに収まるように(無駄のないように)パーツを配置します。
(今回のワンピースの用尺は95cm、生地幅110cm)
![延反機で生地を均す](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7453-1024x858.jpg)
[延反機](生地を流す機械)
②次にこちらの延反機で生地を必要な着数分(この場合は距離95cmを5枚)流します。
![パターンを方眼紙に写して生地に載せて裁断していく](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7454-1024x768.jpg)
③ ①で型入れした紙を上に敷きます。
[裁断機](小型の電動ノコギリのような物)
![裁断機。これを操作しながら生地をカットしていく](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7455-1024x768.jpg)
④細かいパーツは粗断ち(部位を大きめに裁断)します。
※線に沿って裁断機を動かしながら切っていきます。
![真っすぐ切るには熟練した技が必要](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7457-1024x768.jpg)
![バンドナイフで切り出すこともある](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7458-1024x768.jpg)
[バンドナイフ](バンド状のカッターを高速で回す大型の機械で主に裁断機で切りにくい物や小型の物)
![バンドナイフはのこぎりの歯が高速で回転しながら裁断をするのでケガに注意](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7460-1024x768.jpg)
バンドナイフを使い裁断します。
※その際に裁断機とは違い裁断物側を動かしながら切ります。
![切り替え部分](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7461-1024x768.jpg)
裁断終了
![できあがった裁断パーツ](https://gomupro.com/butsu-ryu/wp-content/uploads/2022/03/IMG_7459-1024x769.jpg)
全てのパーツが切り終わると裁断終了です。
次は縫製に移りますので、今回はここまでとなります。
また、今回はあくまで簡単な方法で行いましたが、生地幅の違い、絵柄の方向性、生地の種類、素材や毛並みの有無などの特性を、その都度考慮しながら最善の方法で裁断を行っております。