みなさんは縫製をしていて角が綺麗に出せない事はありませんか?
そんな時にとても便利なアイテムのご紹介です。
まず、みなさんは「目打ち」をご存じでしょうか?
本来はウナギなどの魚をさばくために使用する道具ですが、
縫製にもよく使われるため手芸屋さんでも売られています。
角を綺麗に整えたり、印をつけたり、ミシン掛けの時に押さえたりと
とにかく便利なので私たちの仕事には欠かせない道具のひとつです。
それでは実際に使用している様子を写真で見てみましょう。
目打ちと聞いてみなさんが想像するのはきっとこういう形だと思います。
私たちが仕事で使うのはこのような目打ちです。
基本的な使い方は一般的な目打ちと変わりませんが、
長さがありとても硬く先端が鋭いです。
先端が鋭いため細かいミシン目にも差し込むことができ、
さらに生地を沢山重ねて一気に印をつけたりできます。
ただし目打ちは本当に鋭いのでケガに注意してください!
最後に
余談ですが、私たちが普段目打ちと呼んで使っているこの道具は、
実は「たたみ針」と言われる道具なんです。
このたたみ針は金沢市の目細八郎兵衛商店さんで購入しています。
天保3年(1575年)創業の老舗です。歴史の重みがすごいですね。
職人さんが1本ずつ作るたたみ針は、とても丈夫にできており、
曲がりにくく簡単に欠けることはありません。
仕事に欠かせない道具にも職人さんの技術と心が込められていると思うと、
ひとつひとつの道具を大切にする気持ちが生まれてきます。
私たちの作る縫製品も同じように誰かの役に立っていたらいいなと思います。