私たちが生地の裁断をするに辺り、CAD/CAMといった自動裁断システムでは無く、人力による裁断を行なっております。
裁断の一例をご紹介します
今回はこちらの子供のワンピースの裁断を行った場合(必要着数5着と設定)の流れについてご説明いたします。
子供のワンピースを作る為に必要な型紙
前身頃×1
後ろ身頃×1
袖×2
前スカート×1
後ろスカート×1
バイアス布×2
裁断の流れ
では以上の型紙を使って裁断の流れを簡単にご説明いたします。
①まずはこれらのパーツをマス目の入った紙に型入れをします。
※物によってそれぞれ用尺(必要な生地の長さ)が決まっていますのでそこに収まるように(無駄のないように)パーツを配置します。
(今回のワンピースの用尺は95cm、生地幅110cm)
[延反機](生地を流す機械)
②次にこちらの延反機で生地を必要な着数分(この場合は距離95cmを5枚)流します。
③ ①で型入れした紙を上に敷きます。
[裁断機](小型の電動ノコギリのような物)
④細かいパーツは粗断ち(部位を大きめに裁断)します。
※線に沿って裁断機を動かしながら切っていきます。
[バンドナイフ](バンド状のカッターを高速で回す大型の機械で主に裁断機で切りにくい物や小型の物)
バンドナイフを使い裁断します。
※その際に裁断機とは違い裁断物側を動かしながら切ります。
裁断終了
全てのパーツが切り終わると裁断終了です。
次は縫製に移りますので、今回はここまでとなります。
また、今回はあくまで簡単な方法で行いましたが、生地幅の違い、絵柄の方向性、生地の種類、素材や毛並みの有無などの特性を、その都度考慮しながら最善の方法で裁断を行っております。